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温水取水装置

【構造】
(1)農業用のため池又はファームポンドの水面近くの暖かい水を取水する自動温水取水装置です。
(2)池の底に取水管を垂直に埋没し、取水管の上部にジョーゴ状の取水口を設け、取水口の上部にフロートを取付て、フロートによりジョーゴを上下させて水面の変化に追従して表面水を取水します。
(3)取水管は2本~3本の伸縮管(シリンダー式)となっているため、フロートの上下により管が伸縮します。


【特長】
(1)フロートとジョーゴの接続はターンパックルにより連結しておりますので、上面の溢流水深は調節可能となっております。
  
(2)フロートは風や波により横振れを起こさないようにガイドローラを取付けております。

静岡県東部農林事務所納入設計図




【特徴】
(1)水位変動に対し無動力操作で取水ができます。
水位変動に対しフロートが追従するので常時温水を定量取水できます。また、特別な作業や動力源を必要とせず、維持管理が容易です。

(2)基礎工事が簡単です。
特別な基礎工事を必要としません。

(3)取水量が変更できます。
取水量の設定は、フロートの喫水線と取水口の越流高によって決められ、フロート巻上装置のハンドル操作により簡単に調整できます。

(4)安定取水が確保できます。

①一対の取水口は、フロートの両側にバランスよく配置されまた、アーム導水管とリンク管との平行バランスにより、水面変化に対し、常に安定的な取水が確保できます。

②一対のアーム導水管は、支持T字管内において取水を相互に衝突させてエネルギーを減勢すると共に連行された空気の集積を促進し、支持T字管部に設置したエアートラップとエアー抜管により連行空気は排出されます。

設計基準 流量
※H=<0.6R以内において
Q=C・2・π・R・H3/2
 =0.5778・2・π・R・H
H/R=0.6 付近においてもぐりぜきの状態になる。この状態では管内部はほとんど水で満たされ、管内の流れ状態になって、その後はHが増加しても流量はあまり増加しないことになります。

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